耳の症状
- 2025/05/21
急に耳が痛くなりましたが、どうしたらよいでしょうか?
A:耳が痛くなる病気はいろいろあります。急に耳が痛くなる病気で一番多いのは急性中耳炎です。
風邪を引いている時などに、鼻の奥から耳につながっている耳管から細菌が入り込み、炎症を起こします。
また、急性外耳炎は水泳の後や耳掃除をしすぎた時などに起こりやすいですが、特に何もしていないのに起こることもあります。
いずれも専門医による治療が必要ですが、夜中などに急に耳が痛くなることが結構多いです。
医療機関が開いていない時間帯でしたら、とりあえずは痛み止めとして熱がなくてもいいですから、解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン、カロナール、ナパ)を服用して患部を冷やしてください。
ただし、翌日に痛みが治まっても必ず受診するようにしてください。
耳だれが出てきましたが、どうしたらよいでしょうか?
A:急性中耳炎、慢性中耳炎、急性外耳炎などで耳だれが出ることがあります。
汚れたままにしておくと皮膚がただれますから、痛くない範囲で、綿棒やお湯で絞ったガーゼなどで清拭し、
耳鼻咽喉科で治療をうけるようにしましょう。
耳あかで受診することもできますか?
A:耳垢で外耳道を完全にふさぐような状態になると、耳垢栓塞という病気になります。
特に、お子さんの耳あかは無理にとろうとすると、耳の穴に傷をつけてしまうことも多いですから、
心配なときはお気軽に受診してください。
急性中耳炎の治療方法は?
A:当院では、急性中耳炎の程度を5段階に分け、STEP1(軽傷)~STEP5(重症)に分類し、
重症度に応じて治療を変えています。
STEP1は痛み止めのみ、STEP2からは抗生剤を処方し、STEP4から鼓膜切開を施行しています。
中耳炎を繰り返す場合、レーザー切開チューブ挿入術を行うこともあります。