主な診療内容
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎とは、花の粘膜にアレルゲン(アレルギー反応を起こす特定の物質)が入ることで、
くしゃみ・鼻づまり・鼻水・目のかゆみ等の症状が引き起こされる病気です。
アレルゲンと呼ばれる物質には、ハウスダスト・カビ・ダニ・花粉・ペットの毛などあり、
睡眠不足やストレスの蓄積、生活習慣の乱れによっても症状が悪化することがあるため、注意が必要です。
自然治癒が難しい病気ですが、早めの対処で症状を抑えることが可能です。
気管支喘息
気管支喘息は、炎症により気管支が収縮し空気の通り道が狭くなることで、息苦しさを感じる病気です。
ヒューヒュー、ゼーゼーといった音が鳴るとともに、ときに呼吸困難が起こることもあります。
深夜・明け方にかけて症状が悪化することが多く、咳・たん・息切れなどの合併症状も出ることがあります。
原因は多岐にわたり、ハウスダストやカビ・ダニ・大気汚染物質や花粉、その他にもタバコの煙なども要因となり得ます。
吸入ステロイド薬の使用など、定期的に適切な処置を行うことが重要です。
アトピー性皮ふ炎
アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が弱っている人によく見られる、かゆみのある炎症を伴う病気です。
様々な刺激に皮膚が反応して炎症・湿疹が起き、それをかき壊すことで、バリア機能の低下と炎症を起こすという悪循環を起こします。
慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多く、皮膚の柔らかい部分にあらわれることも特徴です。
塗り薬(ステロイド薬)や服薬でかゆみを抑えることができ、根気よく付き合っていくことが重要です。
主な検査内容・検査機器
アレルギー検査
ドロップスクリーンA-1は、指先から1滴の血液を採血し、41項目のアレルギーを調べる検査です。
肘の血管から注射針を使用して行う従来の採血検査と異なり痛みが少ないため、お子様や採血が苦手な大人の方も安心して受けていただけます。
また、これまでは検査結果が出るまでに1週間ほど必要でしたが、この検査では約30分で結果が得られます。
FeNO測定器
FeNO検査は、呼気中一酸化窒素を測定する検査です。これは、主に気道の炎症の程度を調べるために行われます。
喘息などの疾患では、気道に炎症が起こり、その影響で一酸化窒素(NO)の量が増加します。
喘息の患者さんではFeNOの値が高くなることが多く、治療の効果を判断するのにも役立ちます。
専用の機器にゆっくりと息を吐いて測定します。測定は数十秒ほどで終わり、痛みはありません。
喘息とうまく付き合っていくために
喘息は完治が難しく、長期にわたって付き合っていく必要がある病気です。
「症状が治まっていてもお薬を続ける」「タバコは絶対に吸わない」「こまめに掃除をする」などを心掛けることで、
症状をコントロールしつつ、継続して治療を続けることが何よりも大切です。
特に、以下3つのポイントが重要です。
- 喘息は「常に気道に炎症が起こっている」病態であること
- 治療薬には「発作薬」と「長期管理薬」があること
- 症状回復への一番の近道は「毎日きちんと吸入ステロイド薬を服薬する」こと
今後も喘息とうまく付き合っていくために、症状や原因・対策など、
基本的な知識をいま一度理解しておきましょう。